牛のおかげです
- 2017/07/05 15:02
台風3号により被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
「牛のおかげ」とは何ぞや?
と思われた方もいる方思います。
善光寺参りじゃないですが、我々にとって非常に大事な日が
明日、7月6日の「ワクチンの日」です。
ワクチンと牛に何の関係があるかといえば、「ジェンナーの種痘」
にそのルーツがあります。
「牛痘にかかった人は天然痘にかからない」という民間の話から
ジェンナーは「牛痘で天然痘を予防できるのでは?」と考え天然
痘ワクチンを開発します。
ワクチンは英語ではvaccineと表記するのですが、由来はラテン
語の「Vacca」(雌牛)からだそうです。
ワクチンと牛の関係は以上のようなことなんですが、なんで7月6日
なのかということも調べてきました。
ジェンナーがワクチンの発明者ならば、「予防接種」という応用の道
を開いたのがパスツールです。
パスツールが開発した「狂犬病ワクチン」が初めて接種されたのが
7月6日。
それを記念し、そして大切な日として忘れないために「ワクチンの日」
が医療技術の世界的企業によって制定されたのです。
ポリオ、風疹、麻疹、インフルエンザ、狂犬病など、非常に多くのワ
クチンに我々人間は助けられています。
ジェンナーが牛と人の関係に興味を持たなかったら、ワクチンは生ま
れていなかったかもしれませんし、パスツールがいなかったら予防接
種という仕組みはできていなかったかもしれません。
余談ですが、ジェンナーは「カッコウの托卵」など鳥に関する研究も
していたそうで、パスツールはパスチャライズド牛乳などで知られる
「低温殺菌法」を開発しました。
偉業を成す人は、多才で目の付け所や発想力に富んでいるのかもしれ
ないですね。